前へ
次へ

鍼灸治療で得られる効果とは

鍼灸治療は東洋医学で、体はひとつのものであり、どこかに不調が現れたという場合は全体のバランスが崩れていると考えます。現代人にはさまざまな体の不調が現れますが、そのすべてが病院ですぐに治療を受けるような疾患とは限りません。加齢もありますし生活習慣もありますが、病気ではないけれどそのままでは病気になりかねない危ない状態があることは、誰もが実感していることでしょう。この状態を未病といい、未病のうちに改善をはかることで病気になる前に予防や治療を行うことが東洋医学の考え方です。未病治に関してはWHOや各国の健康機関が注目し、特に鍼灸治療はそのメカニズムの研究も進められているのです。鍼灸治療と言えば腰痛や肩こりなど、痛みの改善と考える人が多いでしょう。ただ実際にはこうした症状だけに留まらず、さまざまな疾患に効果があります。 科学的なエビデンスもありますが、鍼灸で適切に経穴刺激をすると中枢神経から内因性オピオイドというホルモンが放出され、痛みをブロックしたり血行を促進したりします。自律神経に作用して胃腸や心臓を正常な状態にしたり、免疫力を活発にさせたりする働きもあると言われています。

Page Top